アルミニウム・樹脂等の総合表面処理加工・製造販売の株式会社富士マーク

株式会社富士マーク

アルミニウム・樹脂等の総合表面処理加工     
アルミニウム・樹脂装飾製品等の製造販売

アルミニウムについての一口メモ

アルマイトとは

アルミニウムは素材のままでは軟らかくて実用に適さないので最も優れた表面処理方法として陽極酸化処理(通称アルマイト)を施します。

これは素材のアルミニウムを陽極として硫酸などの溶液中で電流を流してアルミニウムの表面を酸化させることですが、この処理によって表面に形成された酸化皮膜は、硬度、耐磨耗性、耐食性が非常に高くなり、生地とは全く異なり優れた性質を有するようになります。

陽極酸化皮膜の更に大きな特徴は、電子顕微鏡で観察できる程度の極く微細な縦孔が無数に形成された緻密な組織になっていて、この細孔の中に染料などの細かい粒子を吸着させることが出来るという他の金属にはみられない特性を有することです。

この特性を利用して、表面全部又は所望の部分だけを任意の色に着色し、染料を皮膜中に密封させる為の封孔処理を施すことによって、繊維を染める様にアルミニウムを堅牢に染色することが出来るのです。

アルマイト染色はメッキや塗装と異なり、着色部の剥離や脱落がありませんので耐久性に優れています。

アルミニウムの立体的仕上げ法(エッチング法)

アルミニウムをアルマイト処理した後に、その表面の立体画像として残したい部分を耐食性の保護膜で覆い、アルミニウムを溶かす薬品中に浸漬すると、保護されていない不要部は溶解除去され(エッチング処理、図参照)所望の立体画像が得られます。

溶解して凹となった地肌はアルミニウムの生地が露出しているため、この部分に更にアルマイト処理を施し、必要ならば染色することもできます。

こうして立体的な画像や文字が得られ、画像と地肌との前処理の相異による光沢や艶消し仕上げと染色の組み合わせによって、デザイン性に富んだレリーフやネームプレートが得られます。